残念ながら、地域でコロナ感染症がすこしずつ広がりかけています。同時に、その患者さんの治療に、最前線の24時間体制で携われている医療関係者のスタッフの皆さんに頭が下がる思いです。
病院スタッフのご家族の皆さんのご心中を察するに、この感染症の一日も早い収束を願わずにはおれません。どの場所でもいつの時代でも、最愛の人の安全を願う気持ちは、不変です。
そのような中、不安と恐怖がもたらす心のウイルスも残念ながら広がりかけています。私たちが闘っているのは目には見えない敵・感染症の「コロナウイルスCOVID-19」。心せずウイルスに感染してしまった方々や、そのウイルスと最前線で対処されている方々が、決してその敵ではないと理解しているつもりでも、その不安と恐怖から、いつの間にか私たちは、その見えない敵を違う身近な対象へ重ねるようになってしまいます。
昨日も、子ども達を見守るべき大人達の対応が、さらに今の不安を拡大させてしまったと報告があり、本日、長崎市PTA連合会 濱添会長より、子を持つ私たち大人へ「緊急メッセージ」が発信されました。全文を共有します。
*写真は医療従事者への感謝を込めた、長崎市の稲佐山ブルーライト。今も医療の現場の皆さんの病棟の窓へ届きますように。
不安と恐怖に対しても、変わることのない、ひとを思いやる本当の優しさを持てるか?私たちが試されています。
長崎市PTA緊急メッセージ
令和2年7月17日
長崎市PTA連合会
会 長 濱添なおみ
緊急メッセージ
保護者の皆さまへコロナ禍の中、大雨への心配も重なり、保護者の皆さまにはお子様の安全・安心に気をもまれる日々が続いていることと思います。
3月そして新学期と臨時休校が続き、見えない影におびえながらも学校が再開され、校舎には子どもたちの元気な声と笑顔がやっと戻ってきました。子どもたちも新しい生活様式に少しずつなじみ、残り少ない1学期を勉強にスポーツにと励んでいたところでしたが、私たちのまちでも新型コロナウイルス感染者の発生が相次ぐ事態となっています。
保護者の皆さまも、コロナ以前とはいかなくとも、1日も早く子どもたちやご家族が安心して生活できる環境をと願っておられたことでしょう。しかし、毎日のように感染者が報告され、その情報に肩を落とす日々が続いています。
でも、少しだけ振り返ってみてもらえませんか。
ニュースや新聞、SNSなどでその情報を知った時、または子どもたちがその話題を口にした時、保護者の皆さまはどう反応されているでしょうか。
感染者が増えることは、厳しい現実です。しかし、今回、医療機関で感染が連鎖したことが「悪」のように取り扱われていますが、これまで人々の「命」を守るため、心身ともに摩耗させながら頑張って来られたのもまた、医療機関で働く方たちです。このことを忘れ、今の状況ばかりを見て、まるで敵を見るような目で「私たちをこれまで守ってくれた仲間たち」を見ていないでしょうか。
子どもたちはそんな大人の姿を見ています。子どもに「いじめはだめ」「差別するな」と普段は言い聞かせながら、今の大人たちは態度でそのことを子どもたちに示せていますか。誰も喜んで感染するわけではありません。自分や自分の家族がいつ感染するとも限らないわけです。
自分がしたことは、いつか自分にかえってきます。子どもが発するひと言さえ、それに傷付き、心を痛めている人がいるかもしれません。いつか子どもにそんな思いをさせたくないなら、ぜひ話し合ってみてください。「想像してみようね」と。「感染してしまった方たちはどんなに悲しくて苦しいだろうね」と。
皆が皆を思いやることができれば、私たちが暮らす社会はきっとやさしくなれます。今は私たち大人にそれができるか試されている時です。
子どもたちのことを本当に愛し、本当に思いやるならば、保護者の毅然とした正しい態度を見せましょう。そうすれば私たちは、やさしい社会を子どもたちにプレゼントできるでしょう。
今こそ、子どもたちに本当の「やさしさ」を伝える時です。