組織は戦略に従う 戦略は組織に従う

これからはコロナ感染症と向き合って暮らすことになる時代。経営環境の変化に強い組織形態(フォーム)の改善や、その変化に柔軟に対応出来るような組織運営(マネジメント)の改善は、もはや避けらない状況になりました。

現在、未曽有のコロナ対応や刻々と変化する自然災害対応にダブルパンチで追われながらも、ユーザー(役所組織においての最大のユーザーは市民)が求める有益性ために、組織形態(フォーム)をわかりやすいく改善し、連携と役割分担についても整えていくこと(マネジメント)は、組織ガバナンスの健全化を図っていく上で、誰もが初期設定として認識していることです。

しかし、実際の組織運営の現場で、諸課題に対して迅速に対応し、意識ある個々の力を最大限発揮しやすくするためには、私は組織形態(フォーム)の改善よりも、組織運営(マネジメント)のやり方を先行して改善していくのがいいのではないかと思います。

なぜなら、組織の型を変えると戦略的に実践するように見える反面、リーダーシップが機能しない組織では従前からの不可逆内的モーメントも同時に働くため、改善がもたらす機能が正常化するのには、人材育成も含めてかなりの時間を要してしまう恐れがあるからです。(旧来型のピラミッド型の組織では、業務経験が豊かで意思決定者に近い上位人材の抵抗が最も激しいのも悲しいけれど現実です…)

さらに、ユーザーのために、意思決定の迅速化と組織改善が必要だと理解していても、実践できない理由を、既存のルールや人のせいにしたり、先延ばしにする内部バイアスがかかるのであれば、最前線で実践してる能力と可能性のある個々のモチベーションが下がり、その組織を持続させるのが急速に困難になってしまうためです。

これまでの経験値を何よりも最優先に重んじてしまう組織風土は、残念ながら発展的な挑戦と実践が難しく、その結果、いずれは組織全体が退場せざるを得ない状況に追い込まれることをこれまでの歴史が証明しています。

これから、地域や組織が、持続可能性を目指して向き合い、本気で実現しょうとするのであれば、出来ない理由を考えるよりも、どうしたら改善できるか?今、何が必要で、実践するために誰が適任で(身近にいなければ外部人材を登用してでも)、どれくらいの時間とどれくらいの予算が必要なのかをざっくりでも戦略的に考える必要があります。

「組織は戦略に従う 戦略は組織に従う」

かつてアメリカの経営史学者「チャンドラー・アルフレッド」が残した有名な言葉です。

組織が従う戦略を練り、社会実験からでも実践する中で、新しい組織や多様な価値観を持つコミュニティーが数多く産み出され続け、新たな挑戦をサポートできる場所や事務局運営を円滑に行える環境が求められます。その戦略を共有する過程(マネジメント)において、結果的に誰もが求めていた経営環境の変化に強い組織形態(フォーム)が、急がば回れで出来るのではないだろうかと思っています。(そう簡単ではないとわかっていても…)

皆さんの地域や組織はいかがですか?

*写真は、佐賀県武雄市役所のプロジェクト。わかりやすく、市民へ先に宣言する事で行政組織のカタチを整える戦略。かな?

投稿者: 梅元建治

うめもと建治 プロフィール 1967年 長崎市生まれ。県立長崎南高等学校(23回生)〜長崎大学工学部卒業後、九州芸術工科大学環境設計学科岡研究室に在籍。福岡市の(株)環・設計工房にて、建築設計、地域計画、市街地活性化事業、環境デザインを担当 父の死去に伴い2000年~有限会社海産工房梅元 専務取締役。茂木商工会青年部部長、(財)ながさき地域政策研究所登録研究員、長崎県行財政改革懇話会委員(県総務部)、県立大学長崎シーボルト校非常勤講師、地元テレビのコメンテーター等も経て2010年から一般社団法人ナガサキベイデザインセンター代表理事。 【現在の所属】 長崎市議会議員(自民創生会派)、長崎県景観形成(地域振興)アドバイザー、長崎居留地まつり実行委員会事務局長、NPO法人長崎コンプラドール理事、長崎近代化遺産研究会理事、長崎市ブランド振興会企画部会長、長崎市立梅香崎中学校PTA会長ほか

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