コロナウイルス影響についての緊急ヒアリング結果(事業者向け)

コロナウイルスの影響が極力少なくなりように、まずは中小零細企業の経営者の皆さんに情報収集してまとめ、ヒアリングをして、長崎市、長崎県へ提言しました。

以下はその内容となります。

コロナウイルス影響についての緊急ヒアリング結果(事業者向け)

1.現状を教えてください。

ランタンフェスティバルの売り上げ1/3に。春も修学旅行、卒業旅行、家族旅行の観光客がほとんど無くなった。卸売りは1/4に。全国放送のメディアの影響も大きく、風評からの不安も加わって、それぞれが支出を控えている悪循環に。

中華菓子製造業・経営者

3月、4月は売り上げが8割~9割減。短期では収束しないと覚悟している。夜間は休業し、会社や法事向けのテイクアウトをはじめた。

銅座町飲食店・経営者

4月をどうしようかという事業者が増えている。4月ショックが現実化してくる気配。給料や取引先への支払い等。

商工会県連・経営指導担当者

売り上げが激減し、これまでの商売が全面否定されている感じを持っている。もはや商売替えすることを求められている状態。状況から想定したので、3ヶ月は持ちこたえられるように少しずつ覚悟と準備をしていた。

お土産卸売り業・経営者

2月から、来客数が激減している。ランタンフェスティバルから一気に。昨年も増税の影響もあり、10月、11月を除いては、状況は決して良くなった上にコロナショックが起きた。売り上げは半分以下。福岡方面や関西、首都圏からの修学旅行が無くなった。4/10~23まで休業。

カステラ製造販売業・経営者

修学旅行、卒業旅行がない。体験プログラムはすべてキャンセル。マスクをせず、感染リスク意識の低い観光客がいらっしゃったが逆にこちらからお断りしたこともあった。店売りもほとんどなく、体験も無いので日銭が入らないが、注文依頼が若干あってるのでありがたい。

ガラス製造販売業・経営者

今年に入ってとにかく状況が良くない。4/10~月末までまで休業。開業以来はじめて。グラバー園、大浦天主堂も閉まり、お客様がとにかくいなくて本当に怖い。

お土産店マネージャー

とにかくお客さんが動いていない。日曜日の来店者数が6人は開業以来初めて。学校が臨時休校になって急激に落ち込んでしまった。土日の観光客、修学旅行は例年の1/10くらい。3月下旬は若干大学生と高校生の卒業旅行生が来客してくれたが、4月は入っての家族旅行も含め全くいなくなった。

トルコライス飲食店・経営者

客がいない。市民もメディアを見て外出を控えている。観光客は本格的に2月のランタン時から影響が出始めていた。ランタン会場は、予防対策は早かったと思う。

お土産店・経営者

宿泊者ゼロ。現在休業中。再開時期は分からない。

宿泊業・経営者

イベントなどが全て中止となり休業中。緊急融資を4/1ヒアリングし、4/2申請、4/7受付5/中旬入金予定。

広告代理店・経営者

4/8から休業。とりあえずグラバー園の閉園に合わせて4/28まで臨時休業。売り上げゼロ。

お土産店・経営者

コロナの影響が出始めたのはランタンフェスティバルあたりから。まず、宿泊の稼働が昨年対比で 2月が約20%減、3月が約45%減、4月が約45%減の状態。それに伴い、宴会のキャンセルや、婚礼の日延べ、規模縮小が目立っている。観光地に隣接しているホテルとして、各地のクローズに引っ張られている状況。ゴールデンウイークに関しても、めどが立たないので、4/10~5/6まで、土日以外の全営業をストップする判断をしている。

観光ホテル・支配人

2. 今、困っている事を教えて下さい。

家賃や人件費などの固定費の支出負担感が大きい。同時にこのタイミングで家賃を上げると大家に言われていて苦慮している。長崎での商売はもともと厳しかったのを改めて痛感している。

中華菓子製造業・経営者

店舗、従業員への休業補償、雇用調整助成金の申請手続きが分かりにくい。勤務状況がそれぞれで違うパート向けの給与保障が必要で、感染リスクも心配で出来ればネット申請が出来たらいい。

飲食店・経営者

今月の給料支払いをどうしようかと悩んでいる経営者がいて、雇用調整助成金だけでは無理だと思う。飲食店や中小零細の製造メーカーは販売先(出口)が絞られ、困窮し始めている

商工会・経営指導員

とにかくこれまでの収入が入ってこない。いかに手元にキャッシュを残し、収束の時まで持ちこたえるかが不安になっている。借金に慣れていない人も、キャッシュを手元に持つ工夫や、知恵が必要だ。それも早急に。そのためのは納税や固定費の支払い免除なども含めて、一元化したファンナンス相談窓口や情報が必要ではないか。

商工会・経営指導員

売り上げの減少が激しく、非正規(パート)を中心に雇用を守れない。固定資産税や市・県民税をなんとかして欲しい(事業者への緊急対策としての支払い免除や減免も含めて)。融資の際の金利のゼロ化はもちろん、保証料なども減免し、返済期間も最長に伸ばして欲しい。

お土産店・経営者

経営規模が小さく、休業補償などのの申請や対応に遅れ、店舗をなかなか閉められない。家賃などの固定費が負担になってきている。雇用助成金や休業補償、生活支援給付金があるという情報があるのは知ってはいるが、どのようにすればいいいのか?どの手順なのか?何が必要なのかが分からない。申請書が必要であるのなら、記載のテンプレートなどを示して、分かりやすく広報して欲しい。

ガラス製造販売業・経営者

売り上げがなくなってしまい、挽回不可能。さらにこれから長期休業になり、存続可能か不安。

お土産店・マネージャー

これまでの店内飲食から、急にテイクアウトを展開しようにも、どれくらいくるか未知数。既存のお弁当屋さんと比較して飲食店の割高感のあるテイクアウトでお客さんが来るとは思えない。中身や価格を工夫する知恵が足りない。現金化。家賃等固定費の捻出。どうやってこの店を持続できるか難しくなってきている。

飲食店・経営者

売り上げが無くなっていて、これから納税する消費税、市・県民税の負担が重い。各種提出する申請書作成に手間取っている。手続きをより一層簡素化して、自分で作成する為の申請書記載のひな形などが欲しい。

お土産店・経営者

収入が入ってこない。お土産等観光客がなく需要が無い業種はビジネスモデルが崩壊している。したがって雇用が守れない。域内でもどうしても失業者が増えるだろう。徹底して掃除して、棚卸しして、在庫を現金化し、これまでの資源と無駄に気づけるかをやる。

販売業・経営者

従業員の休業補償をどうするか?これまでの借入の返済をどうするか?リニューアル工事中なので、開業準備や集客のためのプロモーションも重なり、事業再開の時期の見極めが難しい。具体的な行動を起こすときに、誰に相談すればいいのか正直わからない。

宿泊所・経営者

臨時融資や雇用調整助成金など、一日も早く手続きしようとしているが、事前情報も限られ、提出書類(休業計画書や休業規定など)が思っていた以上に多く、受付場所もわかりにくく、手間がかかり過ぎている。4月末での手形決済の会社は一刻も対応が迫られていて、間に合わないかもしれない。

物産店・経営者

休業保障や雇用調整助成金など各種申請書の書き方がわからない。各種申請の場所がバラバラでかつ、関連する添付書類(市・県民税の納税証明書など)の発行もバラバラで あたりまえかもしれないが今は手数料もそれぞれかかる。時間もかかる。ストレスも溜まる。一元化できないのか?一般市民向けの給付金が始まったらそれどころではなくなるのでは?大丈夫か?

お土産店・経営者

2つの世界遺産が同時に閉まってしまい、客は無し。4月10日から休業。ゴールデンウイーク用の在庫を多く抱え、支払いも通常期よりも多く、キャッシュフロー改善が急務。これから3ヶ月~4ヶ月が限界。

お土産店・経営者

宣言が出ていない、市内で感染者が出ていないということもあり、街も行政もまだゆっくりと構えているように思えます。私たちが関西でも展開しているところもあり、ピリピリ感の違いが否めません。目先の売り上げ、利益よりも、この後のV字回復をするためにも、街全体での取組みを決めて、実行に移して欲しいと思います。

ホテル・支配人

3. ご意見・ご提案があればお聞かせ下さい。

公庫のゼロ金利による融資や、まだまだ手続きが複雑な国からの雇用調整助成金であるが、一定ありがたいのだが、長崎県、長崎市独自の支援策を早急にまとめて実施して欲しい。そのときは混乱が予想され、相談窓口や給付窓口からの情報は一元化して発信、対応して欲しい。

広告代理店・経営者

感染症拡大防止策や医療体制の拡充支援などは国を中心に行う必要があるが、贅沢すぎる生活保障まで行うのは不必要だと思う。事業者向けには、資金繰り対策の1つとして、助成金よりも税金の延期や減免がありがたい。さらに、固定経費とくに家賃負担が重荷になってくるので、何らかの補填等があるとありがたい。

菓子店・経営者

各種団体の代表者や声の大きい人の意見だけを聞いていても、対応策や復興策は上手く行かないのではないか?行政に多少耳障りのことを発言してでも、それぞれのコミュニティーを持ち自ら実践する様な人の声も施策に反映させる環境づくりが必要ではないか?

商店・経営者

国と県と市でこれまでの従業員の給与の8割程度を補填できるようイギリスのように支出して欲しい。社会保険料納付の猶予は必要。地方行政から国へ、もともと人口減少で疲弊しかかっていた地方へ真水の支援をお願いして欲しい。市役所建設をはじめとする大型建設工事を一旦中止、もしくは見直して、企業への雇用保全への補助や助成金へ回すべきだ。

飲食店・経営者

行政も民間も問題解決のロジックを一緒に共有できるように、早急に緊急復興諮問会議などを立ち上げて方策や今後の復興を考えるべき。各種申請書の入力フォームが早くH.P.などでオープンした方がよい。

キャッシュカードの利用限度額を上げて、飲食店や生活必需品の購入がリボ払いでできる仕組みを行政からの給付金事業で活用できるかも。リボ払い利息は国が負担するなど

商工会職員

ピンチはチャンスとして捉え、IT分野の積極的な導入によって、これまで以上に生産性の向上が進捗できる仕組みを選択と集中で一気に導入すべき。

商工会·経営指導員

対策や復興のアイデアを市民や市中からもっと広く集めるべき。言いたい人や聞いてもらいたい人がくすぶっている。緊急アンケートをネットを使って行うなど。「コロナに負けるなキャンペーン」の実施してもよい。自分の会社も「おごもりキャンペーン」を実施する。顧みると、長崎の地域資源である農産品や水産品の第一次加工所が極端に少ないのがネック。コロナで域外との連携が弱まる中、地域内で小ロットの原料持ち込みで商品を作ってくれるところが無い。

お土産卸し業·経営者

今回は少なくともワクチンが出来上がるまで、域外からの観光客は望めないだろう。外国人観光客は2年くらいは戻らないだろうと覚悟している。長崎市は交流で成り立っていたことを今回は痛感した。日々の営業に追われてきて、次のビジネスモデルを考える事が出来ていなかったことを反省している。今はとても厳しい状態だが今回の件で、自分で考えて行動し結果を出す事を経験するしか無い。今は売り上げがゼロだから、ここから売り上げが上がる経験をするしか無い。長崎市は長崎市だけでやっていけないのに、長崎市だけで考えすぎたのではないか。外からの目の大事さを痛感。転出者の意見をもっと分析して大事に蓄積すべきだった。消費地から遠隔である不都合さを、ジャパネットさんのようにインターネット販売などIT環境をもっと強力に推進すべきだった。民間は施しの意識が強く、民間はやってもらうの意識が強いのではないか。

販売業·経営者

時間とスピードが勝負。家賃などの固定費が負担になってきているので、何らかのバックアップがあるとありがたい。これまでの修学旅行や学校体験の受け入れを商売にしてきて、体験したり、学んだりした人がそのうちリピーターになっていたことに気がついた。次にリピートしてくれるタイミングを企業としても発信する方法やタイミングを考えたい。また行政にも応援してもらいたい。

ガラス製造販売業·経営者

現金収入がほとんど無くなり、どうやってこの店を持続できるか途方に暮れている。店舗を維持しようとすると、どうしても固定費がかかってしまうので、家賃等の補填があると非常に助かるのだが。国がこれから行う予定の休業補償等に追加して、自分達の様な小さい店舗や零細企業への支援を上乗せしてもらえると助かる。各種申請の手助けをして欲しい。右も左もわからない。困っているから申請しているのに、申請書の書き方、添付する証明書など、最初に必要なものをもっとわかりやすくまとめて知らせてほしい。(納税証明書は分割して納税していると発行されないと、税務署で聞いて、また申請書提出のために公庫に行ったり来たりして、無駄な時間を過ごしてしまった)。いろんなところに分散している申請手続きを、役所の人達は本当にわかっているのか?

飲食店·経営者

申請書等 手続き上必要なものの一覧に加えて、その提出場所、申請書類のひな形が欲しい。賞味期限が迫ってきているので、どうしても在庫処分を行う必要があり、「カラ元気セール」や「市民向けの出血サービスセール」を考えなければいけないが、なかなか実行に移せないでいる。長崎市民に買ってもらえる商品を目立つところに店内レイアウトを大きく変えて、これまでのお菓子のお土産から食やお酒を中心にした見せ方で出来ることをすぐに行いたい。市民向けや市内の子ども達の喜びにもつながるように、情報発信や市民の取組みを応援してもらいたい。

お土産店·経営者

今後、長崎市内や地域内でどのように連携すればいいのか、アフター·コロナの対応策についてのアイデア出しの機会をすぐにつくって欲しい。その環境づくりをして欲しい。

宿泊施設·経営者

長崎版の先買いのクラウドファンディングを構築して欲しい。·長崎独自の特別措置法を考えて実行して欲しい。民間の今の一番の課題は、手元にいかに現金を持つかにかかっている。(収入が途絶えた今、支出だけが止まらないのでどうしても手元の現金がいる)

広告代理店·経営者

今は第一に命の保全。第二に地域経済。その二つに共通できるものはないか。例えば、多くのタクシーを保有するタクシー会社への支援は休業補償のほかに、公共交通機関をなかなか使えない、医療従事者や介護関係者、保育関係者が利用しやすいように、タクシーチケットを活用してはどうか。また観光客利用が激減しているので、市民の近距離利用の促進のために「初乗りがタダ」になる次回利用できるチケットに補助を出してはどうか。参考になるのは、配車の携帯アプリケーションのDiDi。(紹介すると携帯に500円×2=1,000円のクーポンがもらえる)

広告代理店·経営者

市民税や県民税などの猶予を認めて欲しい。

お土産店·経営者

地域振興券などを配布して、長崎市民で長崎の街を守る取組み等を進めて欲しいと思います。街に元気が戻るためには、他県のお客様の力より、地元パワーが必ず必要になると思います。よろしくお願いします。

ホテル·支配人

これら事業者へのヒアリングを受け、現下の状況を踏まえ、事業者向けの緊急的な対応策と今後の取組について提言を個人的に行います。

長崎県・長崎市への提言はこちら

投稿者: 梅元建治

うめもと建治 プロフィール 1967年 長崎市生まれ。県立長崎南高等学校(23回生)〜長崎大学工学部卒業後、九州芸術工科大学環境設計学科岡研究室に在籍。福岡市の(株)環・設計工房にて、建築設計、地域計画、市街地活性化事業、環境デザインを担当 父の死去に伴い2000年~有限会社海産工房梅元 専務取締役。茂木商工会青年部部長、(財)ながさき地域政策研究所登録研究員、長崎県行財政改革懇話会委員(県総務部)、県立大学長崎シーボルト校非常勤講師、地元テレビのコメンテーター等も経て2010年から一般社団法人ナガサキベイデザインセンター代表理事。 【現在の所属】 長崎市議会議員(自民創生会派)、長崎県景観形成(地域振興)アドバイザー、長崎居留地まつり実行委員会事務局長、NPO法人長崎コンプラドール理事、長崎近代化遺産研究会理事、長崎市ブランド振興会企画部会長、長崎市立梅香崎中学校PTA会長ほか

梅元 建治 Official Siteをもっと見る

今すぐ購読し、続きを読んで、すべてのアーカイブにアクセスしましょう。

続きを読む